速達アナリストshinについて
はじめまして。「速達アナリストshin」と申します。
私は新卒で東海旅客鉄道株式会社(JR東海)に入社し、新幹線駅係員、そして車掌などの乗務員として、 実際に現場で新幹線輸送の最前線に立ってきました。駅ではお客様への案内や列車運行の補助を、 乗務員としては東海道新幹線の安全で快適な運行を支える役割を担い、多くの経験と知見を積んできました。
この現場経験を通じて、私は「新幹線とは何か」「その運行がいかにして守られているのか」「お客様が求めている価値とは何か」を、 実感とともに深く理解することができました。多くの鉄道ファンの皆さまや、ビジネス利用者、観光客の方々にとって「新幹線」は単なる移動手段ではありません。 それは、「信頼」と「速達性」の象徴であり、日本の鉄道技術の結晶です。
現場力 × 理解力 ― 技術力選手権 最優秀賞受賞
私の経験の中で、特に誇りに思っているのが、JR東海社内で実施されている「新幹線技術力選手権」で最優秀賞を受賞したことです。
この選手権は、新幹線の運行や保守、旅客対応に関する幅広い知識と判断力、そして即応力を問われる競技で、いわば“現場のプロフェッショナル度”を図る大会です。 私はこの大会で、数々のシナリオを想定した模擬対応や規則の適用判断などで高い評価を受け、最優秀賞をいただきました。
この受賞は、私自身にとって「現場で培った知識が通用する」という自信になっただけでなく、 「多くの人に正しい知識とリアルな視点を届けたい」という想いを強くするきっかけとなりました。
得意分野 ― 旅客営業規則を使いこなす
私は「旅客営業規則」を深く理解し、実務で使いこなすことを得意としています。
旅客営業規則とは、簡単に言えば「鉄道におけるきまりごと」。運賃計算、乗車券の効力、途中下車の可否、特例や例外など、実に多岐にわたるルールが定められています。 一見、一般のお客様には難解に思えるこの規則も、実際の現場では一人ひとりのお客様対応やトラブル時の判断に欠かせない「武器」になります。
例えば、「この場合、特急券は有効か?」「改札を出て、また戻ることはできるのか?」「運休になった場合、どのような取り扱いになるのか?」。 そういった疑問に対し、論理的かつ迅速に対応できるのは、旅客営業規則への深い理解と現場での実務経験があるからこそ。 私はこの知識を、現場での意思決定だけでなく、情報発信の軸としても活用しています。
なぜ「速達アナリスト」なのか
「速達アナリストshin」という名前には、私の経験と志が込められています。
「速達」は、まさに東海道新幹線の根幹にあるキーワード。世界最速クラスの定時運行を可能にするシステムと現場力こそ、私が最も尊敬している日本の鉄道文化です。 そして「アナリスト」は、単なる感想や感情で語るのではなく、客観的なデータや規則、運用ロジックをもとに深掘りしていく姿勢を意味しています。
私の目標は、「新幹線のすごさ」を“感覚”ではなく“構造”から伝えること。そして、鉄道に興味がある人はもちろん、鉄道に詳しくない人でも、 「なるほど、そうなっているのか!」と納得できる情報を提供することです。
今後の展望 ― 情報×分析×価値
現在は現場を離れ、鉄道に関する分析・執筆・発信を行っています。個人としてブログやSNSを通じて新幹線に関する深掘り情報を発信しており、 「新幹線ナビ」や「旅客営業規則の活用方法」など、実務とマニアの間をつなぐ内容を意識しています。
また、今後はAIやデータサイエンスを活用し、新幹線の運行データ・ダイヤ・災害対応などに関する「定量的な分析」も発信していく予定です。 鉄道の世界には、まだまだ「可視化」されていない知識や判断の積み重ねが数多く存在します。 それを一般の方にもわかりやすく届けることが、私の新たな挑戦です。
鉄道を「安全に」「正確に」「快適に」動かすための仕組みは、一見すると地味で見えにくいものです。 しかし、私はその“裏側のロジック”にこそ、最大の魅力があると考えています。
速達アナリストshinとして、これからも「知って得する」「見えなかったものが見えてくる」そんな情報を、皆さまと共有していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。